Yoga Body − ヨガボディ−

“Yoga Body −ヨガボディ- "

著者: Mark Singleton(マーク・シングルトン)


”世界的なヨガ・ブームにもかかわらず、(瞑想用の座位を除いて)アサナが本当にインドのヨガ実践の伝統において中心的なものだったという証拠はほとんどない。ヨガの流派の多くが正統的ヨガを伝えていると主張しているにもかかわらず、中世からある身体重視のハタ・ヨガでさえ、アサナ中心であったという確証はない。今日のアサナ中心のヨガのありようは、近代以前にはみられなかったものなのである。- 本著 P3~P4より引用 - "


この本は、国際的にひろがるアサナ(ポーズ)をとることを中心にした近代ヨガが、どのように始まったかを研究したもので、からだを動かすヨガをやっている方や、ヨガ=インドっていう風に思っている方には、一度は読んでほしいな〜と思う一冊です。


僕がヨガをシェアするときのポリシーとしてあるのは

・断定的な伝え方をしない。

・客観的な事実と主観的意見を、両方伝える。


そうする理由は、例えば、ヨガの文献、歴史、哲学の点からいうと、現在進行形で研究が進められていて、「いままで〜のように言われていたけど、実際はこういう情報が事実として発見されてきている」「こういう文献が発見された」といったことが毎年のようにあり、解剖生理学や脳科学などの点からいっても、「科学によって〜が証明された」というようなものが毎年のようにあります。また、練習の多様性は人の数だけ存在してるといえるほど本来多様なものだと思うからです。


そんな中で、ヨガの講師が、断定的にヨガのことについて生徒さんに伝えるのは、ある種危険であると思います。なぜなら、生徒さんの中には、講師の言うことを全て信じきってしまうような生徒さんもいるからです。生徒さん側からすると、ヨガを始めた当初は色々なことがわからないので、そうなるのもしょうがないことだとは思います。でもそうなってしまった場合、生徒さんは特定の見方や意見になり、その講師が言っていること以外の見方や意見を持つことが難しくなってしまいます。


そのくらい影響力が強くなる可能性があるので、


「客観的事実としてこういうことがあがってきているけど、自分がそれをやってみてこういう感覚があるとか、経験をして、こういう意見がある。ただあくまでもそれは主観的な意見であって、それが必ずしも正しいわけではない。」


と、そのように伝えられることのみ伝えることは非常に重要だと思うのです。


そうすることで生徒さんひとりひとりが、ご自身のヨガのプラクティスと人生経験を経て、ときには学んできたことを疑問視し、こうなのではないかと自分は思うという主観的な意見を持ち、それに対しての調査も深く堀りさげ、自分の主観性を明確にしていこうとする姿勢を持ち、ご自身のライフスタイルに合わせた練習を自分で組み立て、日々の暮らしに活かせるヨガを習得できると思います。


この本には現代のヨガシーンのあり方に繋がるなと腑に落ちる歴史的事実や研究結果が沢山詰まっています。ヨガについての視野をひろげたり、どのように自分が練習していったり、どのようにシェアをしていくかについて再考するときにも、インスピレーションをもらえる本だと思いますので、興味があるかたは是非一度お読みになってみてください。


長文お読みになってくださり、ありがとうございました。


Michi

un.yoga

ヨガは、ポーズ、呼吸法、瞑想などによって心や体のバランスを安定させることや、 人や自然との豊かなつながりを築いてくれます。 山梨県上野原市を拠点に、 un.yogaではそれぞれの個人のライフスタイルに合ったヨガの提案を致します。